All Things Are Impermanent

世界は一瞬たりとも同じ状態を留めることは出来ない。

本当に買うべき「ジェイムズ・ブラウン」のCDは? <ベスト盤>

まず最初はオールタイムベストを!

JBの場合、オリジナル盤はもとより、星の数ほどのベスト盤が出ています。なおかつ、粗悪なものから丁寧なものまでピンキリの幅が激しすぎるんです。そんな状況で、これからJBを聴こうとしている人はどれが良いのかなんて分からないでしょう? そこで、まずは彼の全体像を掴むことのできるオールタイムベストをお勧めします。気に入ったら次はライブ盤、その後はテーマごとにキュレーションされたコンピ盤、そして最後にオリジナルアルバムと、順番に手を伸ばしていくのがまっとうな買い方かと。なお、JBは半世紀以上のトップキャリアを持つミュージシャンなので、1枚のCDで完結させることは簡単ではありません。基本的には複数枚仕様のパッケージになることをご容赦ください。

コレだけで大丈夫、一番のお薦め。

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1991年に満を持してコンパイルされた4枚組(71曲入り)のボックスセットです。リリース当初は大箱のパッケージでしたが、現在はコンパクトな書籍サイズに改良されています。装丁をはじめ、数多くの貴重な写真が使われており、デザイン的にも優れた逸品になってますね。書籍としての充実度も高く、バイオグラフィやディスコグラフィのデータ類も完璧です。ぶっちゃけ、これだけ持っていれば充分かも知れません。現在、日本盤は出ていませんが、輸入盤で5,000円以内で購入できます。これほどの内容であれば、値段はそんな気になりません。

コラム中の価格表記は現時点(2015.5.31)のもの。正確には4,758円。

5,000円かけたくない人は迷わずコチラ。

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とは言え、CDに5,000円もかけられない、ましてや4枚組みなんてヘヴィだ、なんて人もいますよね。まあ、それが普通です。そんな場合は迷わずこの2枚組みをお薦めします。JBの主要ナンバーが全50曲、全てがシングルサイズでクロノジカルにまとめられています。楽曲の基本データもコンパクトに記載されており不足無し。先日発売されたサントラ版もまあ悪くはないでのすが、「お前、どっちを薦める?」と問われたならば間違いなくコレ。JB初心者には最適なパッケージです。残念ながらこちらも日本盤は販売終了となっていますが、今の時代はそんなこと関係ないか。しかも、輸入盤なら2,000円以内で買えますしね。

コラム中の価格表記は現時点(2015.5.31)のもの。正確には1,729円。

 

と言うことで、いかがでしたでしょうか。ファン歴30年の僕が数多のベスト盤を買い求め、実際にお金を落とし続けた中で出した「結論の2枚」です。間違いありません。ただ、ひとつだけダメな点は、恐らくライツ処理上の問題で、1986年に大ヒットした “Living In America” がどちらのCDにも入っていません。ロッキーⅣの挿入歌に使われた有名曲だけに残念なのですが、ちょっとテンション違う曲だし、まあ仕方ないですかね。